0人が本棚に入れています
本棚に追加
「営業部の女の子なんて、朝から浮かれて仕事にならないらしいよ~」
「・・・仕事中に噂話で盛り上がって、、、って社会人としてそれってどうなの?」
「まぁね、仕事はちゃんとしないといけないけどさ~、でもね~」
「でも?」
「アメリカの研修終わらせて帰って来てさ、本社勤務ってことはエリートだよ?しかも、イケメン!スタイルも良くってさ~ファンは多いみたいだし~浮き足立つでしょ~」
『いやいや、仕事中だから!!』
結羽には無言で心の中だけでツッコむ私。
「・・・玲花が全く興味ない事だけはわかったわ。お昼休み終わるから会社戻ろう」
食い付きが良くない私に呆れているのか、結羽に笑顔がない。
・・・ん?怒ってる?
「ねぇ、何か怒ってる?」
眉間に皺を寄せた結羽に問いかける。
人の表情を観察するのは、昔からの癖。
眉間に皺を寄せたあの人の顔が脳裏を横切り、
私の心臓の音がドクッと嫌な音を絶てた。
「怒ってない。心配してるの!」
振り向いた彼女の眼は真っ直ぐに私に刺さり、その強い眼差しは私を過去へと
引き込もうとした。
最初のコメントを投稿しよう!