第1章 

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「営業部の女の子なんて、朝から浮かれて仕事にならないらしいよ~」 「・・・仕事中に噂話で盛り上がって、、、って社会人としてそれってどうなの?」 「まぁね、仕事はちゃんとしないといけないけどさ~、でもね~」 「でも?」 「アメリカの研修終わらせて帰って来てさ、本社勤務ってことはエリートだよ?しかも、イケメン!スタイルも良くってさ~ファンは多いみたいだし~浮き足立つでしょ~」 『いやいや、仕事中だから!!』 結羽には無言で心の中だけでツッコむ私。 「・・・玲花が全く興味ない事だけはわかったわ。お昼休み終わるから会社戻ろう」 食い付きが良くない私に呆れているのか、結羽に笑顔がない。 ・・・ん?怒ってる? 「ねぇ、何か怒ってる?」 眉間に皺を寄せた結羽に問いかける。 人の表情を観察するのは、昔からの癖。 眉間に皺を寄せたあの人の顔が脳裏を横切り、 私の心臓の音がドクッと嫌な音を絶てた。 「怒ってない。心配してるの!」 振り向いた彼女の眼は真っ直ぐに私に刺さり、その強い眼差しは私を過去へと 引き込もうとした。
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