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『ねぇ、ママ・・・』
『もう!!なんなの!?あっちに行ってて!!』
目の前には結羽と外の景色が広がっているのに、私の眼には幼い頃の記憶が広がる。
グッと腕を掴まれた感触で我に返ると、今度は心配そうな顔をした結羽が
私の目の間に居た。
「あっ・・・ごめん。またボッ~っとしてた・・・」
「大丈夫?今日、体調悪いの?」
「大丈夫。本当に。」
「だったら、いいけど・・・玲花、今日飲みに行く?」
結羽は、私が弱っている時こうやって飲みに誘ってくれる。
すごく元気な姉御肌タイプの彼女は、色んな事に気がつくから
会社の後輩たちから、とても慕われている。
頼りになる同期で、いつでも私を支えてくれる優しい親友なんだ。
・・・だけど・・・
「ごめん・・・今日は早く帰って寝るよ」
少し元気に笑って見せる。
『元気ないのは、今日見た夢のせいだから』これは心に留めたまま。
「わかった。じゃ~今度の飲み会は合コンだから!玲花は強制参加だから!」
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