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中学の一年間しか同級生じゃなかったけど、あの頃の彼は休み時間にふざけることはあっても、基本的に真面目な生徒だった。
「そっちは?誰か、いるの?付き合ってるとか・・・」
彼は窺うように私の顔を見た。
「いいえ」
正直に答えた。
すると、彼は穏やかな目になり、安心したように小さく頷いた。
「ひとまず、見合いは置いといて、懐かしい同級生の会話をしない?」
あまりに長いブランク。
栗原・・・いえ、保坂さんと言うべきね。
保坂さんの笑顔はすっかり成長した青年の爽やかさで、野暮ったい学ラン姿を思い出すこともできないくらいだ。
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