第 13 章 お見合い

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彼の提案に賛成して、私たちはしばらく当時の話に花が咲き、アッという間に時間が過ぎた。 その後、夕食をしながら同級生同士の楽しいお喋りを続けた。 結局、どちらからかが一方的に断るというお見合い前の各々の思惑はお預けになった。 つまり、一先ずお見合いは忘れて、懐かしい同級生とまた会ってお喋りしようね・・・という結果になった。 でも、このことがその後に困った展開になるきっかけになるとは予想もしなかった。                     保坂さんと中学時代の話はしたが、クロゴの話はどちらからも出なかった。 わざとしなかったわけではない。 別れた後、それに気付いた。
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