第 13 章 お見合い

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保坂さんとお付き合いするのは私なのに。 それにこれは取り敢えず決めたことで、本格的に結婚相手としてお付き合いするというのではないのだから。 その説明を叔母さんに伏せてるだけ。 大きな勘違いをされたようで、少々後味が悪い。 叔母さんの電話が終わって、三十分も経たない内に保坂さんからメールをもらった。 中に入った人から『お相手からお受けします』の返事があったという内容。 『お相手』とは、もちろん『私』のこと。 『変な気分だね。ホントの見合いみたいだ』 『そうね』と返信しようとしたけど、これは正真正銘のお見合いなのよね。 お互いが断る理由がないということで、話が進みそうで嫌な予感がしてきた。 
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