第 14 章 骨折

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「どうした?」 会議中のクロゴが数人とやって来た。 「お騒がせして、すみません」 痛みを堪えて、小声で言う。 市田さんが私の顔を覗き込む。 「顔、蒼白よ。折れてるんじゃない?」 市田さんが私の手首に触れようと手を伸ばしたが、触れずにその手を背中に回した。 「冬馬君?」 意味ありげにクロゴを促した。 「病院へ行こう」 クロゴが厳しい顔になった。 「いえ・・・そこまで・・・」 おおごとになってきて、とてもバツが悪い。
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