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彼は車を発車させた。
「すみません。お仕事中」
自分の不注意の怪我で仕事を中断させて申し訳なく思った。
「気にするな」
彼が向かった病院は、近くの市立病院だった。
病院に着くと、整形外科の窓口に行く。
彼は緊急だと、看護師に告げた。
私は痛みで彼の行動に従うしかなかったが、その手際の良さは有り難かった。
応急の診察室に入ると、ベッドに腰掛けるよう言われ、医者が来るのを待つことに。
クロゴも中に一緒に入った。
心配そうに腕組みをして、私を見ている。
やがて、白衣姿の医師らしき男性が現れた。
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