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「へえ・・・夫婦?」
小田島君がクロゴと私を順番に見る。
「いや」
クロゴが不機嫌そうに言った。
「恋人?」
小田島君は面白そうに訊いてきた。
「まさか」
私が答える。
クロゴが更に怖い目つきになった。
「つべこべ言わず、早く診察してくれ」
「・・・レントゲン室へ」
小田島君は真顔になって、後方に立っている看護師を振り返り、そう告げた。
レントゲンを撮り、それが出来上がるまで廊下の長椅子で数分待った。
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