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「痛いか?痛いよな?」
クロゴが白いギプスの腕を見つめる。
「痛み止めを処方されたから、それを飲めば・・・」
会計の呼び出しのアナウンスが入ると、私に座っているように言い、彼は立ち上がった。
その後、薬剤部で薬を受け取り、クロゴの車に乗った。
「家まで送る」
エンジンをかけると、今まで見たことのないような真剣な顔で言う。
「いいわよ。駅前のバス停で降ろして」
サッとこちらを見た。
「遠慮か?」
「だって、桂木君は仕事中でしょ?」
「教室には連絡してある」
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