Fall Down
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──落ちていく。 頭の中から宝物の欠片を取りこぼしながら。 空が見える。仰向けに落ちているみたいだ。 どこに伸ばした訳でもない手のひらは何ひとつ掴めなかった。ただ、力だけが強くなった。 心はからっぽになっていく。 「──×、×××」 最後に、愛しい愛しい誰かの、声が聞こえた。
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