落ち着かない私

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ユイはとてもとても気にしい。 自分の言ったことをとてもとても気に掛ける。 真面目なのか、相手の気持ちを考え過ぎなのか。 いつも相手に話したことが上手く伝わっているか、それとも誤解されて怒らせていないか気になってしょうがない。 「今日、学校が終わったら遊びに行かない?」 同級生がユイを誘ってくれた。 「ごめん、今日はちょっと用事が」 ユイは母親に買い物を言い渡されていた。 だからその買い物が済んだらすぐに家に帰らなければならなかった。 「そう。分かったわ」 同級生の言葉が妙にユイには引っ掛かった。 もしかして、怒らせてしまったのかしら。 自分が遊びに行きたくないと思われてしまったのかしら。
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