落ち着かない私

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「もう買ったの?その頼まれた物」 「ううん、まだ」 「せっかく会ったんだから。ちょっと〇ターバックスにでも入らない?」 「そ、そうね」 「もしかして、時間ない?」 「ううん、ある。あるよ」 これはお母さんに叱られるな。 一瞬そのことが頭をよぎりながら、店内に入って行った。 同級生がどうやら怒っていないことに安堵したユイだったが、同級生と一緒にカフェオレを飲んでいると、さっき考えた母親のことが浮かんだ。 これで約束を破ったのは2回目。 完全にお母さんを怒らせてしまったかもしれない。 いや、怒らせてしまったというよりも素直に言うことをきかない娘に落胆し、悲しい気持ちになっているかもしれない。
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