113人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
そう宣言して睦月くんは私をベッドに引き戻した。
「明日は紗綾 仕事でしょ?疲れただろうし寝よう」
「うん……」
「明日も、何も用事なかったら紗綾の家に来ていい?」
「いいよ……」
「紗綾のご飯、俺好き」
「そう言ってもらえると嬉しいな」
「あ。明日仕事に行くときはそんな可愛い恰好で行かないでね」
「仕事に可愛い恰好なんてしないよ」
「紗綾はそのままでも可愛いから怖い」
「ふふっ。大丈夫だよ、睦月くん」
睦月くんと話しているとだんだん眠くなってきた。
そしてそのまま私は眠ってしまった。
私の頭を撫でる睦月くんの手があまりにも優しくて安心するから。
過去になにがあっても、今は大丈夫って思える。
睦月くんが私を好きになってくれて良かったな。
【いつか思い出になる今日の事】
~何気ない日でも、彼といると毎日が楽しい思い出になる~
・
最初のコメントを投稿しよう!