第4章

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雄二に言われた通り、今日は事務作業をすることにした。 何かあれば連絡するように伝えて、途中俺が外出する可能性もあることをみんなに伝えた。 翼はまだこっちには来たことがない。 実家にいた頃に唯と一緒に何度か遊んだりしたことはある。 そして仕事でも何度かやり取りをすることもあった。 今の仕事になってからも、時々俺に直接連絡してきて、情報を提供することがある。 住所は教えてあるから、運転手が間違わない限りたどり着けるだろう。 お昼近くになった頃、翼から着信があった。 遅くなるかもしれないと言っていたのに、早く来れるのかと思い電話にでた。 『久遠蝶哉さんの携帯で間違いないですか?』 「ああ、間違いない。」 翼の携帯だけど本人ではない? 翼は話は出来る状態だけど、電話をすることは出来ない状態と言える。 両手をやられたか? いったい翼に何があった? 『私は桐生翼の世話役をしています柿川といいます。翼さんからの伝言を預かっております。今日の予定なのですが後日にしてほしいとのことです。出来れば2週間は後にしてくれると助かると。』 「俺のほうからそっちに行こう。翼は動けないのだろう?」
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