発熱で急接近-2

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顔を背けて言っているけど、照れ隠しなのがなんとなくわかる。 嫌なやつだけど、本当はいい人なのかもしれない。 子供に優しいんだもん、間違いないよ。 車を駐車場に取りに行った東野さんを、マンションの前で待っていると、黒っぽいワンボックスが現れた。 一瞬怪しいって後ずさりしかけたら、運転席からメガネをかけた東野さんが下りてきた。 「早く乗れよ」 助手席のドアを開けてくれた。 「ありがとうございます」 車に乗り込んで健太を抱え直した。 一瞬眉間にシワを寄せたけど、目を開ける元気はないらしい。 .
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