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「いいのよ、気にしないで。家でごろごろしていただけだから」
精算を待つ間、志穂先生と静かなロビーのソファーに座った。
「かわいそうに、こんなに小さい体で頑張っているんだね」
志穂先生が健太の頬をなでる。
「元気になったら遊んでやってくださいね」
「えぇ、もちろんよ」
ガラリと診察室の扉が開いて、彼氏さんが出てこようとしているんだけど、後ろからさっきの女医さんがその肩を掴んでいた。
「それじゃ、俺はこれで」
「海瑠、なに言ってるのよ。白衣着ているんだからもうちょっと手伝いなさいよ」
「いや、俺今日当直じゃないし」
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