発熱で急接近-2

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「いいのよ、気にしないで。家でごろごろしていただけだから」 精算を待つ間、志穂先生と静かなロビーのソファーに座った。 「かわいそうに、こんなに小さい体で頑張っているんだね」 志穂先生が健太の頬をなでる。 「元気になったら遊んでやってくださいね」 「えぇ、もちろんよ」 ガラリと診察室の扉が開いて、彼氏さんが出てこようとしているんだけど、後ろからさっきの女医さんがその肩を掴んでいた。 「それじゃ、俺はこれで」 「海瑠、なに言ってるのよ。白衣着ているんだからもうちょっと手伝いなさいよ」 「いや、俺今日当直じゃないし」 .
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