発熱で急接近-2

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「気持ち良さそうに眠ってるな」 「はい、一時はどうなるかと思いましたけど」 また東野さんの車に揺られてマンションに帰りついた。 「本当に助かりました。ありがとうございます」 東野さんが送ってくれなかったら、心細い思いでタクシーに乗っていたと思う。 「別にたいしたことじゃないから」 「あの、健太が元気になったら、いただいたお米もありますし、なにか作らせてください」 私にはそれくらいしかお礼として思いつくことがなくて。 「へぇ~。料理、自信あるんだ」 「いえ、そういうわけじゃないんですけど。オムライスは健太が凄く喜んでくれます」 .
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