発熱で急接近-2

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『今から僕も病院に行くから、君も健太くんを連れてきて。ちゃんと診てあげるから安心して。慌てなくても大丈夫だから』 「はい、よろしくお願いします。あ、でも志穂先生は……」 『こっちは大丈夫だから心配しないで』 志穂先生の優しい声に本当に泣きそうになる。 電話を切って健太の鞄から保険証を取り出し、私の鞄に移す。 「ちーちゃん、麦茶」 「麦茶が飲みたいの。すぐ持ってくるからね」 ひと口だけ麦茶を飲んだ健太を抱きかかえて部屋を出た。 タクシーを呼んでおけばよかった。 そこまで気が回らなくて。 .
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