恋の花火-2

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なんとなく健太がいないと緊張するなって思いながら、歩き始めた東野さんについて行く。 いつも健太がいるからなにも考えていなかったけど、健太がいないとこれってなんだかデートみたいだ。 相変わらず私の少し前を歩く東野さんについて歩くと、今朝も来た公園に入っていく。 昼間はたくさんいた人も、夜はいなくて静か。 ベンチの近くに場所を決めて、東野さんが持ってきてくれた紙袋から花火を出した。 残りっていうよりほとんど使っていない感じ。 「いっぱいありますね」 「あぁ、去年やり始めてすぐに雨が降って出来なかったんだ」 「それでほとんど減ってないんですね」 まだ30本くらい入っている。 .
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