恋の花火-2

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線香花火をしまった東野さんが別の1本を取り出して、ライターで火をつけてくれた。 パチパチと音を立てながら、光のシャワーが夜の公園を明るくする。 「きれい」 久しぶりの花火に心が躍る。 「あ、あぁ、きれいだな」 ふと顔を上げると、こちらを見ていた東野さんと目があって。 ビックリしたみたいに顔を背けるから、なんだかちょっとだけドキドキした。 「東野さんの花火、終わってますよ」 そういう私の花火もすぐに消えた。 1本の手持ち花火の命はあまりにも儚い。 .
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