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なんだか恋に似ている気がする。
「まだまだあるから」
「そ、そうですね」
ひとつひとつに感傷的になっていたら終わらない。
次々に火を点けて、そのたびに色とりどりの光が照らす。
ときどき東野さんは花火じゃなくてタバコに火をつけて、なんだかお父さんみたい。
ちょっと子供の頃に戻ったみたいで楽しい。
「元気になったみたいだな」
「私そんなに元気なさそうでした?」
「ちょっとな」
健太が帰ってこなくてちょっとがっかりはしていたけど、そんなに落ち込んでいるつもりじゃなかったのにな。
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