恋の花火-2

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なんだか恋に似ている気がする。 「まだまだあるから」 「そ、そうですね」 ひとつひとつに感傷的になっていたら終わらない。 次々に火を点けて、そのたびに色とりどりの光が照らす。 ときどき東野さんは花火じゃなくてタバコに火をつけて、なんだかお父さんみたい。 ちょっと子供の頃に戻ったみたいで楽しい。 「元気になったみたいだな」 「私そんなに元気なさそうでした?」 「ちょっとな」 健太が帰ってこなくてちょっとがっかりはしていたけど、そんなに落ち込んでいるつもりじゃなかったのにな。 .
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