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オムライスだけっていうのが残念だけど。
あれは私の得意料理だから。
東野さんも美味しいって言ってくれたし。
「それは食べてみたいな」
「よければ姉が退院したら、みんなの分作りに行きますよ」
「それは嬉しいな、楽しみにしているよ。それじゃ、健太をよろしく」
「はい。ちゃんと寝てくださいね」
「ありがとう」
礼二さんは疲れた顔で微笑んで、私の胸で眠る健太の頭をひと撫でして帰っていった。
エレベーターホールに消えた礼二さんと入れ替わるように、東野さんがコンビニの袋を下げて帰宅。
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