サンダルにときめいて

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甥っ子とお隣さんと3人で食事しているだけなのに、なぜだか本当の家族みたいな気分で。 健太が帰ってしまったら、ひとりぼっちになってしまうと思うと突然寂しさに襲われた。 それももうそれほど遠くない未来。 順調に姉の中で双子の子供たちは育っている。 ときどき送られてくる姉からのメールを見るたびに、迫り来る現実に辛くなる。 「どうした?」 「え、なんでもないですよ。お口にあいますか」 「あぁ、相変わらず美味いな」 「よかった」 たった数分でほとんどをたいらげ、前回同様おかわりだときれいに空になったお皿を渡された。 .
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