サンダルにときめいて

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「僕も」 健太も空になったお皿を差し出した。 「すぐ作ってくるね」 ふたりのお皿を受け取って、キッチンでもう一度オムライスを作る。 美味しいって食べてくれると作り甲斐もある。 だけどひとりに戻ったら、自炊する機会も減ってしまうかもしれないな。 最近そんなことばかり考えてしまっている気がする。 「ちーちゃん、まだ?」 「もうすぐだよ」 気を取り直して、リビングで待っている健太に笑顔で返事を返す。 .
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