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「健太。今日は、夜泣きするなよ」
オムライスを頬張っている健太の頭を、東野さんがワシワシとかき回す。
そういえば前回は、礼二さんとたくさん遊んできた夜に夜泣きしたんだっけ。
「そんなこと言ったって、健太だってしたくてしているわけじゃないんですから」
こればかりはそのときが来てみないとどうしようもない。
しかも言われている健太は覚えていないらしく、きょとんとしている。
一応心積もりはしておくか。
「もし夜泣きしたら、壁叩けよ」
さすがに静かな夜中に大泣きしたら、壁越しに聞こえるだろうけど。
「でも……」
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