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「お前、気に入ったぞ。その覚悟は認めてやる。だから千尋は好きにしろ。だけどな、落ち着いて聞け」
満面の笑顔であっちゃんが東野さんの肩を掴んだ。
好きにしろってどうなんだって思うけど、今はそれを突っ込める空気じゃなくて。
「千尋はってなんだよ。俺は……」
「ちょっとまだなの?」
突然の訪問者が東野さんの言葉を遮った。
「お姉ちゃん……」
「ママ~」
私の膝から健太もその声を聞いて飛び出していった。
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