378人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえずわかったことは、赤ちゃんは可愛いということと、姉が更に逞しくなったということ。
体が丈夫じゃなかったはずなのに、気持ちはかなり強い。
ますます母に似てきたような気がする。
「じゃあ、俺たちは帰るから、後はふたりで話し合えよ。母さんたちが反対しても俺が説得してやるから」
あっちゃんが出てくると余計にややこしくなるから止めて欲しい。
それに母は東野さんの存在を知っていて、どちらかというと応援してくれている。
その状態で父が反対するはずがない。
「あっちゃんは余計なこと言わなくていいから」
私の言葉を理解したのかどうかはわからないけど、ひらひらと手を振って出て行ってしまった。
部屋に残されたのは東野さんと私だけ。
.
最初のコメントを投稿しよう!