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グラスを置いて噴出した水を拭いていると、隣の部屋で東野さんがベッドから落ちる音がした。
「当然驚くよね」
私も驚いたもん。
玄関のドアを開けてみると、幻でもなんでもなく正真正銘の健太が東野さんの部屋のドアを叩いている。
その後ろには、申し訳なさそうな礼二さん。
ひとりで来るわけないね。
もちろんインターホンは礼二さんが押したということ。
「健太。どうしたの?」
「ちーちゃん、おはよう。遊びに来たの。ちーちゃんも公園に行くよ」
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