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「そろそろ3年だし、千尋も仕事に余裕とか出てきただろ。俺は付き合った時からずっと決めてたから、……あとは千尋次第」
思いがけない提案にすぐに感情が追い付かなくて。
理解した途端に涙腺が崩壊。
「嬉しい」
全然悪い話なんかじゃなかった。
そういえば、付き合い始めたころ東野さんは覚悟を決めたって言っていた。
本当は私をシングルマザーだと勘違いしていたからなんだけど、その覚悟は今でも変わっていなかったんだね。
健太のために止めたタバコもあれ以来吸っていなくて、いまさらだけど東野さんの覚悟の大きさを思い知った。
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