23 初めてのバレンタイン-2

初めてのバレンタイン-2

公園に行けなくて残念そうな健太に後ろ髪を引かれつつ、姉の家を後にした。

「よし、帰るか」

「はい」

なんだか急にドキドキしてきた。

東野さんのために作ったガトーショコラ、喜んでくれるんだろうか。

あまりにも期待されているからちょっと怖くなってきた。

部屋に帰ると冷蔵庫に用意していた５つの箱が。

「たくさんあるな」

後ろから覗き込んだ東野さんが笑っている。

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