顧客その2:吸精悪魔ショタ キュム

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「ほらほら、お姉ちゃん、こっちだよ~♪」 「くぅ~~っ、待ちなさい!!」  空を飛びながら、おしりペンペンするキュムに、さすがの早由香も大声を張り上げる。  キュムは飛ぶ速度を上げ、公園の隅に置いてあった土管の影に隠れた。 「そんなところに隠れても無駄ですよ!!」  早由香が土管を覗き込むが、いつの間にかキュムの姿はなくなっていた。 「あ、あれっ……どこに……?」  姿を見失った早由香がキョロキョロしていると、 「ばあっ!!」 「ひうっ!?」  死角から、いきなり目の前にキュムが現れたので、驚いてしりもちをつく早由香。その隙を見逃さず、彼は彼女の足にしがみつく。 「ボクしってるんだ。お姉ちゃん、ここがじゃくてんなんだよね?」  悪戯っぽく笑いながら、自分の指をクネクネと動かす様子を見せる。それを見た早由香は、すぐに彼の意図を察した。 「ま、まさか!?」 「あしうら、こちょこちょこうげき!」  先ほどゲルグにイヤというほどくすぐられた足裏を、短い爪を立てて目一杯いじくり回しだした。 「い、いやああはははは~~~~っ!!も、もうくすぐられるのはイヤですううぅ~~~~~~っ!!」  ゲルグのバイブレーションのような刺激とは異なったくすぐったさが、早由香に襲いかかった。 「あははっ。お姉ちゃん、パンツまるみえ!“こうかは ばつぐんだ”ってやつだね」  くすぐったさに七転八倒している早由香の耳には、キュムの嘲る言葉も入らない。さらに調子に乗った彼は、 “ふにゅっ” 「あれ?あたまをはさまれて、うごけないぞ~」  早由香の大腿の間に顔を突っ込んで、ぶるぶると顔を動かしだした。 「じ、自分で私の両脚をつかんではさんでいるんじゃないですか!!ああんっ、そんな、太ももを頭でぐりぐりしないでっ!!こ、こそばゆいですぅっ!!」  完全にやりたい放題である。
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