顧客その2:吸精悪魔ショタ キュム

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「いったでしょ、お姉ちゃん。ボクは“あくま”だって。ボクは、ひとのせいきをすっていきる“吸精鬼”なんだ」 「吸精鬼……?」 「みこさんやシスターは、あくまを“浄化”させちゃうこわいそんざいだけど、せいきはふつうのひとよりもずーっと、おいしいんだ。お姉ちゃんのせいきは、みこさんクラスのおいしさだよ」  得意気に解説をするキュム。 「ねえ、お姉ちゃん。どうしてボクがいつもひとりぼっちだか、わかる?」 「ど、どうしてですか……?」 「ボクがこうやって、みんなのせいきをすいつくしちゃうから。だから、みーんないなくなっちゃうんだ」  キュムは砂場を指さす。 「あのすなは、“ひとだったもの”。ボクがせいきをすいつくしたら、みんなああなっちゃうんだよ」 「そ、そんな……」  彼の言葉に早由香は愕然とした。そんな彼女を愉快そうに眺めながら、キュムは彼女の右の大腿にしがみつく。 「お姉ちゃんのここもおいしそうだよね。もうすこしすってもいい?」 「やっ……やめて……」  早由香は逃げようとするが、精気を吸われたせいか手足に力が入らず、動くことができない。 「イヤだ。お姉ちゃんがわるいんだよ。ぜんしんから、いいにおいをさせてるんだから。やっぱりボク、ガマンできない」 “かぷっ” 「はあんっ!!」  彼女の右足の絶対領域の部分に吸いつき、同じように精気を吸い始めた。 「あ、ああぁ……ぁぁぁ……」 (くうっ……足がピリピリするような感じが……痺れて……感覚が……) 「ぷわぁーっ」  「っ!!……くうっ……」  キュムが口を離すと、今度は早由香の右足の感覚が完全になくなってしまった。
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