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「おーい、お姉ちゃん?いきてる~?」
「……………」
キュムは早由香の身体を突っつくが、ときおりビクッと身体を震わせるだけで、目を覚ます様子はない。
「ちょっとやりすぎちゃったかな。もっとあそんでほしかったのに……ん?」
はだけた巫女服から見える早由香の胸もとに、キュムの目は釘づけになった。
「……このお姉ちゃん、いがいとおっぱい、おっきいんだな……ここからせいきをすったら、もっとおいしいのかも」
ごくりと生唾を飲み込み、ゆっくりと近づいていく。そして、早由香の胸に吸いつこうとした瞬間だった。
“ガシッ!!”
「へっ?」
“むぎゅっ!!”
吸われる直前で意識を取り戻した早由香は、上半身を起こしてキュムの頭を両手でつかみ、自分の胸に力一杯押しつける。さらに両腕を組み、ガッチリとホールドをしたのだ。
「~~っっ!?」
「……さあ、どうですか……私の胸に、こんなことをしたかったんでしょう……!遠慮せずに味わって下さい……!!」
「ん~~っ!!~~っ!!(ちょっ!?いきが!?いきができない!!)」
ちょうど早由香の胸の谷間に顔をうずませる形になり、目を白黒させるキュム。逃げようとするが、彼女は、させまいとさらに腕に力を込める。
「絶対に逃がすものですか……貴方みたいな悪戯っ子は、私の胸で昇天しちゃえばいいんです~~っ!!」
さんざん悪戯をされた怒りか、精気を吸われて意識が朦朧としているのか、早由香も自分が何を口走っているのか分からなくなっているらしい。
「~~~~っっ!!(し、しぬ!!マジでしんじゃう!!)」
キュムは必死になって、格闘技でギブアップする選手がするように、早由香の腕を叩く。
彼女はそれを確認すると、彼を解放した。
「ぷはあっ!!」
「……私の勝ちですね……」
「ぜーはーぜーはー……はあ~……」
ほけ~っとした表情のキュム。
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