8人が本棚に入れています
本棚に追加
「はあ……はあ……さあ、貴方を捕まえたので、鬼ごっこはおしまいです。もう、充分ですよね……?」
肩で息をしながら、早由香はキュムを見据える。が、
「……やだ」
「ど、どうしてですか……!?」
「もう一回、ぎゅ~ってしてくれなきゃ、やだ」
「え、ええっ!?」
キュムの思いがけないひとことに、顔を赤くする早由香。
「な、何故、私がそんなことをしなければいけないんですか……!?」
「だって……お姉ちゃんのおっぱいで、頭の中がおっぱい、じゃなくていっぱいになっちゃったから。もう一回、ぎゅ~ってしてくれなきゃ、気持ちがおさまらない」
どうやら変なスイッチが入ってしまったらしく、キュムの目が完全に据わっている。
「そんな……」
「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい、おーねーえーちゃん、おっぱい」
「っ?……もうっ、そんなにおっぱいって言わないで下さい!!」
取り憑かれたようにおっぱいと連呼しながら、にじり寄ってくるキュムに、早由香は顔をそむけ、頬を真っ赤にして叫んだ。
最初のコメントを投稿しよう!