顧客その2:吸精悪魔ショタ キュム

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「と、突然、何を言い出すんですか!?」 「ボク、ほんきだよ!お姉ちゃんのこと、だいすきになっちゃったんだ!」 「そ、そんなことを急に言われても……」  相手が子どもとはいえ、異性に告白されたことが初めての早由香は、恥ずかしさで顔をそむけてしまう。 「ボク、もうわるいことしない!いい子になる!もうにどと、せいきをすったりしないから!……だからお姉ちゃん……ボクのこと、きらいにならないで……」  叱られた子どものようにぼろぼろと涙を流しているキュム。  それを見てしまうと、早由香は何も言えなくなってしまった。 「……もういいですよ」  替わりに彼女の胸に浮かんできたのは、許しの感情。 「精気も返して頂きましたし、今回は許してあげます。だけれど」  早由香は、ピッと人差し指を立て、 「また悪いことをしたら、嫌いになってしまいますからね」  パチッとウィンクをして見せる。 「……ありがとう!お姉ちゃん、だーいすき♪」 「きゃっ?」  神妙な面持ちはどこへやら、パアッと満面の笑顔になって早由香に抱きつくキュム。 「もう……調子がいいんですから」  そう言いながらも、早由香もまんざらではない様子である。  どうやら早由香の優しさと胸で、キュムは“浄化”されたようだ。
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