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「早由香さん、足は楽になりましたかァ?」
「……っ!?は、はい……おかげさまで……」
自分の両足がすっかり軽くなったのを感じ、早由香はコクンと頷く。
「それでは、次のお願いを聞いて頂きましょうかァ。ちょっと失礼しますよォ」
レスターは早由香の隣に腰かけると、そのまま身体を横に倒し、彼女の大腿に頭を乗せた。
「きゃっ!?……って、膝枕……ですか?」
「はァい、そうですよ。白のニーソックスの絶対領域で膝枕。ワタシの憧れでェす」
「……………」
彼女の方からは、レスターの表情は伺えないが、すごく愉快そうな様子が伝わってくる。それが何故かおかしくて、早由香はつい笑ってしまった。
「どうかしましたか、早由香さん?」
「何か……貴方の夢って、可愛いと思ってしまって……」
「おや、変ですかァ?」
「そんなことは……ただ、この世界で会った方たちと比べて、随分ささやかな願いごとのように感じて」
「おやおや。それはつまり、ワタシに激しいことをして欲しいとお願いしてるんですかァ?やだァ、早由香さんのエッチ♪」
「ち、違います!!な、何でそういう話になるんですか!?」
「そんなムキにならないで下さいよォ。ちょっとからかっただけですって」
(……少しでも気を許した私がバカでした)
ケラケラと笑うレスターに、顔をしかめる早由香。
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