20人が本棚に入れています
本棚に追加
「え、あの、それは・・・。」
「泳げないとか?」
「それはないだろ。」
「はい、泳げはしますけど・・・。」
「いいじゃねえか、理由なんて。」
「でもよ、鈴ちゃんの水着姿を見たがっていた奴がいるんだぞ?」
「おいおい、三蔵のことを言ってんのか?」
「んふふ。」
三蔵は運転席にいるから会話は聞こえていない。
「あの、あたしそんなにプロポーションがよくないから恥ずかしくて・・・。」
鈴が顔を赤らめて言った。
「そんなこと?大丈夫だよ、十分可愛いから。」
悟空が笑いながら言った。その時、車が急に止まって悟空は壁まで飛んだ。
「ぐへっ!」
「あー、すまない、電池切れだ。」
この車は太陽電池で動いている。本来は常に太陽光で充電しているのだが、今はソーラーパネルの修理中で充電が出来ていなかった。
「あ、ごめん、パネルはもう少ししないと完成しないよ。」
悟浄がゴーグルをはずしていった。
「仕方ない、今日はここに止まるか。」
外も大分暗くなってきた。
「しかしお前等なんの話をしてんだよ。」
「え?聞こえてた?」
「悟浄に頼んでスピーカーをつけてもらったんだよ。まったく、ほとんどセクハラじゃないのか?」
最初のコメントを投稿しよう!