第1話:サンド・スネーク団

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「そうなのか?」 「さあね。・・・よし、これでよし。あとは取りつけて、と。」 悟浄は修理したパネルを持って外に出た。車の上に上がったのか、頭上で音がし始める。 「三蔵。」 「ん?」 「ここらって岩場なんだな。」 悟空が外をみながら言った。 「ああ、所々洞窟のような穴が見えたよ。」 「中に何かあるかな?」 「何かって?」 「宝とか。」 悟空が目を輝かせていた。 「有るかもしんないし、無いかもしんない。」 「行かね?」 「勝手に行け!」 「一緒に行こ?」 「一人で行け!」 「寂しいじゃん。」 「なら行くな。」 「冒険したいじゃん。」 「なら一人で行け!」 そのうち悟空が三蔵にすがり着いた。 「お願い、一緒に行って?」 「めんど臭い!八戒と行け!」 「えー、あいつはなぁー。」 「だったら行くな。」 悟空は暫く考える。 「仕方ない、そんなに鈴ちゃんと一緒にいたいのかよ・・・。分かりましたよ、八戒、行こうぜ。悟浄にも声、駆けてよ。」 悟空と八戒は出ていった。 「こんなとこに宝なんて有るわけ無いだろ。」 三蔵はソファーに座る。 「この辺の土地に詳しいんですか?」 「まあ、昔この辺に来たことがあんだ。もう十五年も前のことだけどな。」
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