第1話:サンド・スネーク団

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三蔵が冷蔵庫をあけ、中をみる。 「悟空の酒ってどれだっけ?」 「確か一番上に置いてあったと思いますけど、勝手に飲んでいいのですか?」 「いい、いい。いつも勝手に拝借してるからね。返してはないけど。」 三蔵は冷蔵庫から『悟空』と書かれた酒の瓶を取り出す。 「鈴ちゃんも飲む?」 「いえ、あたしは・・・。」 そ、と冷蔵庫の扉を閉め酒を飲む。 「あんまりいい奴じゃないや。」 文句をいいながらも全てを飲み干した。そのとき、外から悟空達の悲鳴が聞こえた。 「な、どうした!?」 三蔵と鈴が外に出て洞窟の中をみる。 「悟空ー!悟浄ー!八戒ー!」 声は響くが返事はない。三蔵はもう一度呼ぶ。しかし返事はない。 「奥に行ってみるか。」 「え、危険じゃないですか?」 「大丈夫、鈴ちゃんはここで待っていて。」 「いえ、あたしも一緒に行きます。」 「え、でも・・・。」 「平気です。あたし、アンドロイドですから。」 そう言って鈴は洞窟の中へと進んでいく。三蔵も後からついていく。三蔵はポケットからライトを出して奥を照らした。 「毒蛇でもいたかな?」 奥に進んでいくと、開けたところに出た。 「行き止まり?」 辺りを見ると、道がなかった。
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