第1話:サンド・スネーク団

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辺りに有るのは岩、布切れ、木箱といったごみやガラクタ位だった。 「変だな、あいつ等が入ったのはここのはずなんだが・・・。」 三蔵はもう一度辺りを見渡すが、入ってきた道しかなかった。 「何か見付かった?」 壁を調べている鈴に向かって聞いた。 「いえ、怪しいものは何もありません。」 「そうか、なら一体どこ行ったんだ?」 三蔵は歩きながら考えた。ガコン、と何かを踏んだ。すると足元が開き、階段が現れる。 「これは?」 「奥があるみたいですね。」 三蔵が階段を降り始める。鈴も後に続く。 「一体どのくらいあんだろうな?」 二人は階段を降りていく。と、いきなり階段が終り、三蔵は驚いた。 「思ったよりはなかったな。」 二人はさらに進む。すると、奥から聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「助けてくれよー。俺等は何もしてねえよー。」 三蔵が隠れて奥をみると開けた場所に悟空、悟浄、八戒が縛られ地面に座らされていた。 「なんなんだ、あいつ等?」 「あ、あれは!」 「え?」 鈴が悟空達の回りにいる男の一人を指す。その男の腕にはSの格好をした蛇の刺青が彫られていた。 「こいつら、サンド・スネーク団か。」 よくみると他の男達にもついていた。
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