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辺りに有るのは岩、布切れ、木箱といったごみやガラクタ位だった。
「変だな、あいつ等が入ったのはここのはずなんだが・・・。」
三蔵はもう一度辺りを見渡すが、入ってきた道しかなかった。
「何か見付かった?」
壁を調べている鈴に向かって聞いた。
「いえ、怪しいものは何もありません。」
「そうか、なら一体どこ行ったんだ?」
三蔵は歩きながら考えた。ガコン、と何かを踏んだ。すると足元が開き、階段が現れる。
「これは?」
「奥があるみたいですね。」
三蔵が階段を降り始める。鈴も後に続く。
「一体どのくらいあんだろうな?」
二人は階段を降りていく。と、いきなり階段が終り、三蔵は驚いた。
「思ったよりはなかったな。」
二人はさらに進む。すると、奥から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「助けてくれよー。俺等は何もしてねえよー。」
三蔵が隠れて奥をみると開けた場所に悟空、悟浄、八戒が縛られ地面に座らされていた。
「なんなんだ、あいつ等?」
「あ、あれは!」
「え?」
鈴が悟空達の回りにいる男の一人を指す。その男の腕にはSの格好をした蛇の刺青が彫られていた。
「こいつら、サンド・スネーク団か。」
よくみると他の男達にもついていた。
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