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「いるっちゃいるけど。んー、その子はアンドロイドなんだよね。それでもいいなら・・・。」
その時、シュン!と石が飛んで来て悟空の額に当たる。
「お前は!自分が助かれば!それでいいのか!」
三蔵が石を二、三個持って現れる。
「さ、三蔵・・・。」
「なんだテメエは?」
「すまないね、私の仲間が邪魔したみたいで。」
男が一人、三蔵に殴りかかる。三蔵は軽く受け流し男を転ばせる。
「私はただこいつ等を連れて帰るために来たんだ。喧嘩しに来たんじゃない。」
そんなことはお構い無しに男達は三蔵に襲いかかる。三蔵は全てを避け、相撃ちにさせる。
「つ、強いんですね、三蔵様って。」
鈴が八戒の紐をほどきながら言った。
「まあな、三蔵は力自体はそんなに強くないが、合気道のような受け流しを使っているんだ。本人は親父に習ったって言ってた。」
三蔵は男達を積み上げた。
「何やってんだ?」
「タワー。」
「・・・お前、変なやつだと言われないか?」
悟浄も紐をはずされた。
「さて、なんかもらって帰るか。」
「おい!俺は助けないのか!?」
悟空はまだ縛られている。
「少しそのまま反省してろ!」
三蔵が目を光らせ悟空を睨む。
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