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「なあ、三蔵・・・。」
「なんだ、悟空・・・。」
「何で俺達、こんなとこで焼け死にそうになっているんだ?」
「それはな・・・、お前が暴れてエンジンを壊したからだろ!!!」
三蔵と呼ばれた男が悟空と呼ばれた男を殴る。
「オーイ、三蔵ー。応急処置はしたが、どこかで部品を買わないと持たないよ。」
「そうか、確かこの近くに村があったはずだからそこまで行こう。ほら、運転はお前がやれ、悟空。」
三蔵は車の中にはいる。悟空も後に続き運転席に座る。
「ご苦労様、悟浄、八戒。」
「これくらいならいいけど、もうそろそろこの車も修理した方がいいぞ。」
悟浄と呼ばれた男が着替ながら言った。
「本当だよ、旅に出てからもう2年、簡単な修理ならしてきたけどもうかなり痛んでいるよ。」
八戒と呼ばれた男がパソコンをいじりながら言う。
「中古で買ったからな。もう駄目かもな。」
と、車が動き出した。
「悟空、ここから西に向かってくれ!」
「え?そしたら目的地と反対じゃないか?」
「話を聞いていたのか?部品を買いに行くから寄り道していくんだよ!」
「ああ。わかった。西だな。」
車は走り出す。西に向かって。
「で、町があるはずなんだが・・・。」
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