第0話:始まり

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「なあ、三蔵・・・。」 「なんだ、悟空・・・。」 「何で俺達、こんなとこで焼け死にそうになっているんだ?」 「それはな・・・、お前が暴れてエンジンを壊したからだろ!!!」 三蔵と呼ばれた男が悟空と呼ばれた男を殴る。 「オーイ、三蔵ー。応急処置はしたが、どこかで部品を買わないと持たないよ。」 「そうか、確かこの近くに村があったはずだからそこまで行こう。ほら、運転はお前がやれ、悟空。」 三蔵は車の中にはいる。悟空も後に続き運転席に座る。 「ご苦労様、悟浄、八戒。」 「これくらいならいいけど、もうそろそろこの車も修理した方がいいぞ。」 悟浄と呼ばれた男が着替ながら言った。 「本当だよ、旅に出てからもう2年、簡単な修理ならしてきたけどもうかなり痛んでいるよ。」 八戒と呼ばれた男がパソコンをいじりながら言う。 「中古で買ったからな。もう駄目かもな。」 と、車が動き出した。 「悟空、ここから西に向かってくれ!」 「え?そしたら目的地と反対じゃないか?」 「話を聞いていたのか?部品を買いに行くから寄り道していくんだよ!」 「ああ。わかった。西だな。」 車は走り出す。西に向かって。 「で、町があるはずなんだが・・・。」
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