第0話:始まり

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「こりゃ廃墟になってるぞ?」 三蔵が記憶していた町はみる影もなく消えていた。 「もしかしたら部品が落ちているかもしんないから探してくるよ。いくぞ、八戒。」 「はいよ。」 悟浄と八戒は砂漠を進んでいった。 「さて、帰ってくるまで休むか。」 悟空は車に入ろうとしたが三蔵に止められた。 「なあ、あそこに何かいないか?」 「え?こんな消えた町に誰か住んでんのか?」 三蔵が指をさした方向をみると砂が盛り上がっていた。 「何かあるみたいだが・・・掘ってみるか。」 三蔵が砂をかき分ける。 「物好きだねぇ。こんな熱い砂を触るだなんて。」 「ん?」 三蔵が砂以外の何かに触れた。手を入れ引っ張りあげると、 「く、重いな・・・。て、お、女の子?」 「なんだと!?」 三蔵は砂の中から女の子を引っ張り出した。 「ただいま~。」 悟浄と八戒が腕一杯の部品を抱えて帰ってきた。 「結構見付かったよ。これならなんとかなるけど、やっぱり大きな町に行って修理しないと。」 部品を適当に置き、悟浄と八戒が車にはいる。と、見慣れない光景があるのに気が付いた。ソファーの上に女の子が寝ていた。 「え、どうしたの、この子?」
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