第0話:始まり

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「あたしはご主人様を守ろうとしたのですが・・・。」 「何らかの理由で助けらんなかったと?」 「・・・はい・・・。」 「その砂賊ってどこの奴だろうな?」 「分かりません。あの砂賊が来たのは初めてでした。ただ・・・。」 「何かみたのか?」 「はい、全員腕に蛇の刺青がしてありました。Sの格好の。」 「・・・サンド・スネークか。」 「なんだ三蔵、知ってんのか?」 「まあね、ここより北の方に拠点がある砂賊だよ。」 三蔵がお茶を鈴に渡す。 「飲みな。アンドロイドでも喉が乾くだろ?」 「そうやって恩を売っといて後で返してもらおうって腹か?」 悟空はまた、三蔵に殴られた。鈴は恐る恐るお茶を受け取る。 「ありがとうございます。」 「さて、君はこれからどうするの?」 「あ・・・、どうしましょう・・・。」 「もしよかったら一緒に来るかい?」 「え、いいのですか?」 「そりゃこいつはろりこん・・・ぐはぁ!」 またまた殴られた。 「いいよ。条件として家事全般をやってもらえるならね。」 「あ、それはいい。悟空なんかにやらせると色々と痛んでくるからな。」 「なんだと!?」 「本当のことだろ?」 「まあまあ、落ち着いて。」
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