1章~プロローグ~

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本能をかき消せるぐらいの想い。 種族を越えた想い。 いつかアタシも誰かを そんなふうに愛せるのかな?   アタシには まだ、ママ達のような『愛』って言うのが 分からない。 だって愛してたら血が欲しくなっちゃうし それを我慢するとか我慢出来るとか思えない。 だけどアタシの中には確実に 『人間』と『ヴァンパイア』の血が流れている。 『人間』でも『ヴァンパイア』でもない生きモノ。 それが『特別』な事だと言うなら 『特別』ってより ただの半端者なんだって自分では思ってる。
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