1章~プロローグ~

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キーンコーン カーンコーン あと少しで門の所なのに 無残にも鳴り響く学校のチャイム。 待ってぇーーーっ!! あと少しなのにっ!! ーーーフワッ あ…。なんかいい匂い…? えっ? アタシの足が地面から離れた。 てか、お腹の辺りに誰かの腕が回ってる!? えっ?えっ?えっ? 気付くと 見知らぬ男子生徒に アタシは抱きかかえられて校門を通過していた。 まるで ダンボールの荷物の持ち方されてますけどね(笑) と、ゆーか…誰だ? うちの制服…。 けど、誰? こんな人、居たっけ??? 抱きかかえられながら見上げると スラっとした長い手足。 小さな顔。 シルバーのサラサラな髪。 白い肌。 アタシと同じ瞳の色。 ううん…。違う…。 アタシよりも もっと濃い紫色が切れ長な瞳から光る。 キレイな人………。 女のアタシから見ても 美しすぎて見とれちゃうぐらいの 整い過ぎた顔立ち。 男の人とは思えないような美人さん。
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