1章~プロローグ~

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こんな人が学園に居たら目立ってるよな? って見とれてる場合じゃないよ! 手っ!手っ!手っ!! 早く離してっ!! 「すいません…助かりました」 男の人はキレイな面立ちと真逆に 無愛想な顔でアタシを降ろした。 「オマエ…。『人間』か?」 アタシを見る瞳は まるで獲物を見るような冷たい瞳。 怖いヴァンパイアの瞳。 えっ!? 今の一瞬、持ち上げた時の体温でバレたの!? 「そ、そ、そんなワケ無いでしょ!」 動揺が隠しきれてないとは思うけど アタシは男の人を置いて そのまま走って校舎に入って行った。 内心は…………。 どうしよう…。 バレちゃいけないのに…。 誤魔化せたかな!? 触られたのだって一瞬だったし大丈夫だよね!? かなり 焦って凹んでたりします…。
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