~水月カナトside~

3/4
前へ
/699ページ
次へ
透き通るような真っ白な肌。 制服から出ている細い手足。 漆黒の長い髪。 そして極めつけが 長い睫の間から見える大きな瞳は ヴァンパイアの紫色。 確かにヴァンパイアは 昔から比較的に美しいと言われている。 その妖艶さで人間を魅了し血を貪る生きモノだと。 しかし 200年近く生きて来たオレでも こんなに美しい女を見たコトがない。 制服を着てるって事は ヤッパリ、ココの学生か? けど この匂いは…? オレの中では、その女に矛盾だらけだった。
/699ページ

最初のコメントを投稿しよう!

316人が本棚に入れています
本棚に追加