第1章

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ジグソーパズルにあてる紙を抜き、そこに仕込む。 「薄いから、多くは仕込めない。故に本命をそこに。入りきれない物は陽動とする」 「全ては、守れないか………」 断腸の思いで本命を仕込む。残りを枕の中に仕込み、後は結果を待つのみである。 翌日、学校から帰った男はうなだれていた。 机の上には、キチンと置かれた本の数々。 一番上の本のタイトルは、「ケモミミなメイドさん~絶壁はステータス~」 そう、彼が守りたかった本命だった。 「だから………何でわざわざ机に置くかなぁ」 こうして彼の連敗記録は更新された。 そして今日も、思春期の男子とおかんの攻防は続くのであった。
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