依頼

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「お待たせー」 キッチンで紅茶を入れて、応接室に運ぶ。 テーブルにティーカップを置き、彼女と反対のソファーに座った。 (フフ。 この紅茶の味がわかるかしら? ダージリン産の高級品よ) あらあら、彼女はまだ緊張が解けないみたいね。 カップを握る手が微かに震えてるわ。 「いただきます・・・」 紅茶を一口飲んだ彼女の口元に、軽い驚きが生まれた。 「美味しい・・・ すっごく美味しいです」 フフ。 まあ、チープな表現だけど、紅茶の味はわかったみたいね。 (少し気に入ったわ)
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